蕁麻疹
蕁麻疹について
蕁麻疹は、皮膚に突然赤い盛り上がり(膨疹)が現れ、強いかゆみを伴うことが多い皮膚の病気です。数十分から半日ほどで跡を残さず消えることもありますが、出たり引いたりを繰り返す場合があります。原因は食べ物や薬、感染、体調の変化、温度刺激、ストレスなどさまざまで、はっきり特定できないことも少なくありません。症状が続く場合は、原因を考慮しながら適切な治療を行うことが大切です。
- 突然、赤い盛り上がりが出てかゆい
- 出たり消えたりを繰り返している
- 夜間にかゆみが強くなる
蕁麻疹の主な種類
物理性蕁麻疹
皮膚へのこすれや圧迫、寒さや暑さ、日光、振動などの物理的な刺激をきっかけに生じる蕁麻疹です。
コリン性蕁麻疹
入浴や運動などで汗をかいたときに現れるタイプで、1~4mmほどの小さな発疹が多数みられるのが特徴です。
アレルギー性蕁麻疹
食べ物や薬、昆虫などに含まれる特定の物質(アレルゲン)に体が反応して起こる蕁麻疹です。
イントレランス
アスピリンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬、色素、造影剤、食品中のサリチル酸などが原因で生じるタイプです。
血管性浮腫
唇やまぶたなどが急に腫れ、消えるまでに2~3日かかることがある症状です。通常はかゆみを伴わず、まれに遺伝的要因が関与する場合もあります。
原因と悪化させる要因
蕁麻疹は、皮膚の血管が一時的に拡張し、皮膚が腫れてかゆみが出る状態です。原因はさまざまで、次のような要因が関係することがあります。
- 食べ物・薬の影響
特定の食べ物や薬がきっかけになることがあります。原因が疑われる場合は、自己判断での中止ではなく受診時に相談することが大切です。 - 感染症・体調の変化
風邪などの感染や疲労、睡眠不足などで症状が出やすくなることがあります。 - 物理的な刺激
汗、摩擦、圧迫、温度差などの刺激で症状が誘発される場合があります。 - ストレス
精神的なストレスが症状に影響することがあります。 - 原因が特定できない場合
検査をしても原因がはっきりしないこともあり、その場合は症状を抑える治療を中心に行います。
原因がひとつとは限らず、複数の要因が重なって起こることも少なくありません。
蕁麻疹の治療
蕁麻疹の治療では、かゆみや腫れを抑えることを基本に、症状の経過やきっかけを考慮しながら治療を進めます。慢性化している場合は、体調管理や誘因の回避もあわせて行います。
内服薬
蕁麻疹の治療では、内服薬によってかゆみや腫れを抑えることが基本になります。
- 抗アレルギー薬
症状の程度や経過に応じて、薬の種類や量を調整します。
内服でコントロール困難な場合には、注射薬:ゾレア(一般名:オマリズマブ)を投与致します。
外用薬(塗り薬)
かゆみが強い場合などには、補助的に外用薬を使用することがあります。
- ステロイド外用
掻き壊しを防ぐためにも、症状に合わせて使用します。
生活指導
治療と同時に、症状を悪化させる要因を避ける工夫も重要です。
- 体調を整え、疲労や睡眠不足を避ける
- 汗や摩擦などの刺激を減らす
- 思い当たる誘因がある場合は可能な範囲で回避する
原因が特定できない場合でも、刺激や体調の影響を減らすことで症状が落ち着くことがあります。
日常生活での注意点
蕁麻疹は体調や刺激で悪化しやすいため、日常生活の工夫が大切です。
- かゆい部分を強くこすらず、掻き壊さないようにする
- 熱いお風呂や長湯を避け、体を温めすぎない
- 汗をかいたら早めに拭き取り、肌を清潔に保つ
- 締め付けの強い衣類や摩擦を避ける
- 睡眠をしっかりとり、疲労やストレスをためない
刺激を減らし体調を整えることで、症状が出にくくなることがあります。
蕁麻疹は適切な治療でコントロールできます
蕁麻疹は、原因がはっきりしないこともありますが、治療によってかゆみや腫れを抑え、症状を安定させることが可能です。繰り返す場合や長引く場合は、自己判断で我慢せず早めにご相談ください。