精子に血が混じる

精子に血が混じる
赤い・茶色い精液

精液に血が混じっている、赤や茶色っぽく見える――このような変化に驚いていませんか。突然のことで強い不安を感じる方も少なくありません。

精子に血が混じる症状は「血精液症」と呼ばれ、多くは一時的な炎症などが原因ですが、まれに確認が必要な病気が隠れていることもあります。

トイレ内で股間部に違和感があり悩む男性

このようなお悩みはありませんか
  • 精液が赤っぽい
  • 茶色い精液が出た
  • 射精時に違和感がある
  • 下腹部や会陰部に不快感がある
  • 排尿時に違和感がある
  • 発熱を伴うことがある
  • 何度か繰り返している
  • 原因が分からず不安

症状から考えられること

精子に血が混じる症状は、精液の通り道である前立腺や精嚢、精巣上体などに炎症や刺激が起きることで現れることがあります。

多くの場合、痛みなどの強い症状を伴わず、一時的に見られることもありますが、繰り返す場合や他の症状を伴う場合は確認が必要です。

考えられる主な病気

前立腺炎

前立腺炎では、前立腺に炎症が起こることで一時的にPSAが上昇することがあります。排尿時の違和感や下腹部の不快感を伴うこともあります。

炎症が落ち着くとPSAが正常化するケースもあり、経過を見ながら判断することが重要です。

数値の変動が気になる場合は、泌尿器科での確認が安心です。

当院で行う検査

  • 症状の経過や排尿状態の確認
  • PSA値の確認(血液検査)
  • 尿検査
  • 直腸診による前立腺の触診
  • 服用中のお薬の確認

必要に応じて、

  • 超音波検査
  • 追加の血液検査

を行い、炎症の程度や他の病気との区別を確認します。

治療方法

症状の強さや炎症の程度に応じて治療方針を決定します。

薬物療法
  • 抗菌薬(細菌感染が疑われる場合)
  • 消炎鎮痛薬
  • 排尿を助けるお薬
生活指導
  • 長時間の座位を避ける
  • 体を冷やさない工夫
  • 刺激物やアルコールを控える

慢性化する場合は、経過を見ながら治療内容を調整します。

受診の目安

  • 下腹部や会陰部に違和感がある
  • 排尿時の痛みや違和感が続く
  • PSAが一時的に上昇していると指摘された
  • 排尿回数が増えている

症状が軽くても長引く場合は、一度確認しておくと安心です。

  • 前立腺炎が疑われる場合
    PSA上昇とともに排尿時の違和感がある場合はご相談ください。

精巣上体炎

精巣上体炎は、精巣の後ろ側にある精巣上体に炎症が起こる病気です。精液に血が混じるほか、陰嚢の違和感や軽い痛みを伴うことがあります。

発熱や腫れを伴う場合もあり、症状の程度はさまざまです。

症状が進行すると痛みが強くなることがあるため、早めの確認が大切です。

当院で行う検査

  • 陰嚢・精巣の触診
  • 尿検査
  • 超音波検査
  • 必要に応じて血液検査

炎症の有無や範囲、他の病気が隠れていないかを確認します。

治療方法

原因となる細菌感染が疑われる場合は抗菌薬による治療を行います。

痛みや腫れが強い場合には、

  • 消炎鎮痛薬の使用
  • 安静や陰嚢の挙上

などを組み合わせて症状の改善を図ります。

症状の程度に応じて治療内容を調整します。

受診の目安

  • 陰嚢の痛みや腫れがある
  • 発熱を伴う
  • 精液に血が混じる
  • 違和感が続いている

症状が進行すると痛みが強くなることがあるため、早めの受診がおすすめです。

  • 精巣上体炎が疑われる場合
    血精液に加えて陰嚢の違和感や痛みがある場合はご相談ください。

前立腺癌

前立腺癌は、PSA検査をきっかけに見つかることが多い病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどなく、PSAの上昇のみがサインとなる場合があります。

早期に発見されることで、治療の選択肢が広がり、経過観察が可能なケースもあります。

PSAが高いと指摘された場合は、一度詳しく確認しておくことが安心につながります。

当院で行う検査

  • PSA値の確認(血液検査)
  • 排尿症状や体調についての問診
  • 直腸診による前立腺の触診
  • 服用中のお薬の確認

必要に応じて、

  • 超音波検査
  • MRI検査
  • 前立腺生検

などを行い、詳しい状態を確認します。

治療方法

がんの進行度や年齢、体調、ご本人の希望を踏まえて治療方針を決定します。

経過観察
  • PSA値の定期的な測定
  • 画像検査による経過確認

進行がゆっくりと考えられる場合は、すぐに治療を行わず慎重に経過を見ることもあります。

薬物療法
  • ホルモン療法
  • 症状に応じた内服治療
専門医療機関での治療
  • 手術
  • 放射線治療

必要に応じて専門医療機関をご紹介します。

受診の目安

  • PSAが高いと指摘された
  • 排尿の出にくさや回数の増加がある
  • 残尿感が続く
  • 家族に前立腺癌の既往がある
  • 50歳以上で前立腺の検査を受けたことがない

検査で異常があれば必ず受診ください。

  • 前立腺癌が疑われる場合
    PSAが基準値を超えている、または上昇傾向が続く場合はご相談ください。

まとめ

精子に血が混じる症状は、多くの場合一時的な炎症が原因ですが、繰り返す場合や他の症状を伴う場合は確認が必要です。不安な場合は、泌尿器科で一度相談してみてください。