やけど

やけど(熱傷)について

やけど(熱傷)は、熱や高温の液体、蒸気、炎などによって皮膚が損傷する状態です。軽いやけどであれば自然に治ることもありますが、程度によっては皮膚の深い部分まで傷つき、跡が残ったり感染を起こしたりすることがあります。やけどの程度を正しく判断し、適切に対応することが大切です。

包帯を巻きやけどを負った腕
このような場合はご相談ください
  • 赤みや腫れが強い
  • 水ぶくれができている
  • 強い痛みが続いている
  • 皮膚がただれている

やけどの重症度について

Ⅰ度熱傷(軽いやけど)

皮膚が赤くなり、ヒリヒリとした痛みがあります。水ぶくれはなく、通常は数日で治ります。

Ⅱ度熱傷

真皮まで損傷し、水ぶくれや強い痛みを伴います。軽度の色素沈着が残るのみで、はんこんは残りません。治るまでに時間がかかることがあります。

Ⅲ度熱傷

自然には治らず、手術が必要となる事が多いです。神経や血管も損傷しているので、痛みを感じないことも多いです。

皮膚構造

やけどをしたときの対応

  • 冷やす
    やけどをしたら、まずは流水でしっかりと冷やしましょう。痛みを和らげ、皮膚へのダメージの進行を抑えることができます。可能であれば15〜30分程度を目安に冷却を行ってください。
  • 服は脱がせない
    衣服の上からやけどをしている場合は、無理に脱がせないようにしましょう。皮膚が一緒に剥がれてしまい、症状を悪化させる恐れがあります。服の上からでも流水で冷やすことが大切です。
  • 冷やしすぎに注意
    長時間冷やし続けると、体温が下がりすぎてしまうことがあります。特に小さなお子さまや高齢の方は注意が必要です。様子を見ながら適度に冷却を行いましょう。
  • 氷・保冷材はNG
    氷や保冷材を直接当てると、刺激が強すぎて凍傷になる可能性があります。冷やす際は必ず流水を使用し、直接的な強い冷却は避けてください。
  • 水ぶくれは潰さない
    やけどによってできた水ぶくれは、皮膚を守る役割があります。無理に潰すと細菌感染の原因になるため、そのままの状態で保護し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

やけどの治療

やけどの治療では、皮膚の回復を促し、感染や傷跡を防ぐことを目的に行います。やけどの程度に応じて治療内容が異なります。

外用薬(塗り薬)

皮膚の状態に合わせて外用薬を使用します。

  • 炎症を抑えるステロイド
  • 細菌感染を防ぐ抗菌薬
  • 創部の直りを良くする外用薬

状態をみながら、使用期間や方法を調整します。

子ども・高齢者での注意点

子どもや高齢の方は皮膚が薄く、やけどが重症化しやすい傾向があります。小さなやけどでも早めの受診をおすすめします。

日常生活での注意点

  • 患部を清潔に保つ
  • 無理に水ぶくれを破らない
  • 自己判断で強い薬を使わない
  • 治るまで刺激を避ける

やけどは早めの対応が大切です

やけどは程度によって治り方が大きく異なります。軽く見ず、状態に応じた適切な対応を行うことで、トラブルを防ぐことができます。不安な場合は早めにご相談ください。