尿が漏れる
尿が漏れる
尿失禁の悩み
咳やくしゃみをしたときに尿が漏れる、急に強い尿意を感じて間に合わない――
このような尿漏れの症状に悩んでいませんか。年齢や体質のせいと思って我慢している方も少なくありません。
尿漏れは女性に多いお悩みの一つで、膀胱の働きや骨盤底の状態が関係していることがあります。
- 咳やくしゃみで尿が漏れる
- 急に尿意を感じて間に合わない
- 外出時に尿漏れが不安
- 出産後から症状が気になる
- 年齢とともに尿トラブルが増えた
考えられる主な病気・状態
-
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみ、動作の拍子に尿が漏れるタイプです。 -
切迫性尿失禁(過活動膀胱)
急な尿意とともに尿が漏れることがあります。 -
神経因性膀胱
膀胱の神経の働きにより、尿がうまく出し切れない状態です。
腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、笑ったとき、重い物を持ったときなど、お腹に力が入った拍子に尿が漏れる状態です。骨盤底の筋肉の支えが弱くなることで起こります。
出産や加齢をきっかけに症状が出る方も多く、少量の尿漏れとして始まることがあります。
成人女性の10~40%が腹圧性尿失禁になると言われています。
当院で行う検査
まずは、尿漏れの量や回数、出産歴や月経の状態、既往歴などを詳しくお伺いします。
また骨盤臓器脱(膀胱や子宮などの臓器が膣から出てくること)がないかチェックします。
検査としては
- 尿検査
- 残尿測定
- 超音波検査(形態的な異常の有無)
を施行します。
治療方法
- 生活指導
体重を減らす、禁煙、刺激物の摂取を制限する、便秘治療など - 骨盤底筋訓練
いわゆる骨盤底筋の”筋トレ”。
必要な時は超音波を用いて筋肉の動きを確認します。 - 内服治療
β2受容体作動薬である、クレーンブテロール - 膣ハイフ
自費治療にはなりますが、2回で7~8割の方が実感して頂いております。 - 中部尿道スリング術(TVT、TOT術)
上記の治療で効果不十分の場合は、手術も選択肢の1つです。その場合は専門医療機関に紹介いたします。
受診の目安
腹圧性尿失禁は、早めに治療介入することが生活の質を上げます。我慢せずいつでもご相談ください。
切迫性尿失禁
(過活動膀胱)
切迫性尿失禁は、突然強い尿意を感じ、トイレまで我慢できずに尿が漏れてしまう状態です。過活動膀胱の症状の一つとして現れることがあります。
頻尿や夜間頻尿を伴うことも多く、外出や睡眠に影響が出る場合があります。
当院で行う検査
まずは、問診で他の尿トラブル、既往歴、依存疾患、内服歴などを確認します。
症状の程度をスコア化した過活動膀胱症状スコア(OABSS)も使用します。
また骨盤臓器脱(膀胱や子宮などの臓器が膣から出てくる事)がないかチェックします。
検査としては
- 尿検査
- 残尿測定
- 超音波検査(形態的な異常の有無)
を施行します。
治療方法
- 生活指導
禁煙、減量、水分、塩分、カフェインの過剰摂取の回避、便秘改善など。 - 膀胱訓練
尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、我慢すること。自覚症状が70%から90%改善するという報告もあります。 - 骨盤底筋訓練
いわゆる骨盤底筋の”筋トレ”
必要な時は超音波を用いて筋肉の動きを確認します。これも1週間で80%改善するという報告もあります。 - 内服治療
β3受容体作動薬や抗コリン薬、基本は単独ですが、症状が強い場合は併用します。 - 仙骨神経刺激療法(SNM)やA型ボツリヌス毒素、膀胱壁内注入療法等のご希望がございましたら、専門医療機関へご紹介させていただきます。
受診の目安
次のような症状がある場合は、一度ご相談ください。
- 急に強い尿意が起こり我慢しづらい
- トイレに間に合わないことがある
- 頻尿や夜間頻尿で生活に支障が出ている
切迫性尿失禁は、適切な治療で症状が軽減します。早めにご相談ください。
神経因性膀胱
神経因性膀胱は、排尿に関わる神経の働きが乱れることで、膀胱や尿道の連動がうまくいかなくなる状態です。尿が出にくい、出し切れない、残尿感が強いといった症状として現れることがあります。
体の状態や背景によって症状の出方はさまざまで、日によって波が出ることもあります。排尿のタイミングがつかみにくい、排尿に時間がかかると感じる場合は、原因を整理することが大切です。
放置すると残尿が増え、違和感や感染につながる場合もあるため、気になる変化が続く場合は早めの確認が安心です。
当院で行う検査
神経因性膀胱が疑われる場合は、まず症状の経過や生活への影響について詳しくお伺いします。排尿のしづらさや残尿感の有無、排尿にかかる時間などを確認し、現在の状態を整理します。
- 排尿の出にくさ・残尿感の有無
- 症状が出始めた時期
- 日常生活への影響
- 服用中のお薬の確認
必要に応じて尿検査や超音波検査を行い、残尿量や膀胱の状態を評価します。
背景にある病気や神経の影響が疑われる場合は、追加検査を検討することもあります。
治療方法
症状の程度や生活状況に合わせて治療方針を決定します。主に排尿をスムーズにするためのお薬を使用しながら、残尿が多い場合は経過を見つつ治療内容を調整します。
薬物療法
- 膀胱の過緊張を抑える薬(β3刺激薬や抗コリン薬)
- 排尿を助けるお薬(ジスチグミン臭化物)
- 残尿を減らす目的のお薬(α1遮断薬)
生活指導
- 排尿のタイミングを整える工夫
- 水分摂取のバランス調整
- 排尿姿勢や腹圧のかけ方の見直し
症状が強い場合や改善が乏しい場合には、より詳しい評価が必要となることがあり、その際は適切な医療機関をご案内します。
受診の目安
- 尿が出にくい、出るまで時間がかかる
- 排尿後もスッキリしない感じが続く
- 尿が途中で途切れる
- 頻繁にトイレに行きたくなる
- 残尿感や違和感が続く
こうした症状が続く場合は、早めにご相談ください。状態を確認することで、今後の対策を立てやすくなります。
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神経因性膀胱が疑われる場合
尿が出にくい状態が続く、残尿感が強い、排尿に時間がかかる場合はご相談ください。 -
早めの受診が必要な場合
尿がほとんど出ない状態や、強い下腹部の張り・痛みを伴う場合は、早めの受診をおすすめします。