おねしょ
夜間の尿漏れ
おねしょの悩み
寝ている間に尿が漏れてしまう、朝起きたときに気づく――このような「おねしょ」の症状に悩んでいませんか。子どもの頃の問題と思われがちですが、大人の女性でも起こることがあります。
一時的な体調変化で起こることもありますが、膀胱の働きや睡眠中の尿のコントロールが関係している場合もあります。原因を整理して考えることが大切です。
- 寝ている間に尿が漏れてしまう
- 朝起きてから気づくことがある
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 日中も尿意を我慢しにくい
- 疲れていると起こりやすい
- 睡眠中の尿意に気づきにくい
- 人に相談しづらいと感じている
- 以前より症状が増えてきた
症状から考えられること
おねしょは、睡眠中に尿が十分に膀胱にためられなかったり、尿意を感じても目が覚めにくいことで起こることがあります。加齢や体調、生活習慣の変化が影響する場合もあります。
一時的なものと思って様子を見る方もいますが、繰り返す場合は膀胱の働きや神経の関与が考えられるため、原因を確認しておくことが安心につながります。
考えられる主な病気・状態
-
夜間多尿
夜間に作られる尿量が多く、膀胱にためきれなくなる状態です。 -
過活動膀胱
膀胱が過敏になり、睡眠中に尿意が起こることがあります。 -
神経因性膀胱
膀胱の神経の働きにより、尿のコントロールが難しくなることがあります。
夜間多尿
夜間多尿は、睡眠中に作られる尿の量が多くなり、膀胱にためられる量を超えてしまう状態です。夜間頻尿や、おねしょとして症状が現れることがあります。
夕方以降の水分摂取や生活習慣が影響する場合もあります。
状態を把握することで、対策を考えやすくなります。
当院で行う検査
夜間の排尿回数だけでなく、「夜に作られる尿の量が増えているのか」「膀胱の容量や刺激症状が関係しているのか」を整理するために、症状の出方と生活習慣を確認します。
寝る前の水分やアルコール、夕方以降のむくみ、眠りの状態なども影響するため、日中を含めた全体の流れを一緒に把握します。
- 夜間に何回トイレで起きるか、いつ頃から続いているか
- 寝る前の水分・カフェイン・アルコールの摂取状況
- 日中の排尿回数、尿意切迫感や残尿感の有無
- むくみ(夕方に足が張るなど)の有無
- 服用中のお薬の確認
必要に応じて尿検査を行い、感染や血尿などの異常がないかを確認します。
また、排尿日誌(何時にどれくらい出たか)をつけていただくことで、夜間多尿の傾向があるかをより正確に評価できます。
治療方法
原因のタイプ(夜間に尿量が増える/膀胱の刺激症状が強い/睡眠が浅いなど)に合わせて治療を選択します。
まずは生活習慣の調整で改善しやすい部分から整え、必要に応じてお薬を含めた治療を組み合わせます。
生活指導
- 夕方以降の水分・カフェイン・アルコールの摂り方の調整
- 就寝前の過度な水分摂取を避ける工夫
- 日中のむくみ対策(足の挙上など)の提案
- 夜間の冷えを避ける工夫
薬物療法
- 尿意切迫感や頻尿が強い場合の治療薬の検討
- 夜間の尿量増加が疑われる場合の治療方針の検討
- 服用中のお薬との兼ね合いを確認したうえで調整
症状の程度や背景によっては、追加の評価や治療が必要になることがあります。
その場合は状態を確認したうえで、今後の進め方をご説明します。
受診の目安
次のような状態が続く場合は、一度ご相談ください。
夜間多尿は生活習慣だけでなく、他の原因が重なっていることもあるため、早めに整理しておくと対策を立てやすくなります。
- 夜間に何度も起きてしまい、睡眠が途切れる
- 夜間頻尿が続き、日中の体調や生活に影響が出ている
- 急な尿意や尿漏れを伴うことがある
- むくみが強い、夕方以降に足が張りやすい
- 血尿、排尿時の痛み、発熱など気になる症状がある
-
夜間多尿が疑われる場合
夜間の尿量が多く、尿漏れが続く場合はご相談ください。
過活動膀胱
過活動膀胱は、膀胱が過敏になり、尿が十分に溜まっていなくても強い尿意を感じる状態です。突然トイレに行きたくなる、我慢しにくいといった症状が目立つことがあります。
頻尿が続くことで外出が不安になったり、夜間に何度も目が覚めて睡眠に影響するケースもあります。
生活の中で困りごとが増えている場合は、状態を確認しておくことが大切です。
当院で行う検査
まずは詳しい問診が中心になります。
- 症状の内容(頻尿・尿意切迫感・夜間頻尿など)
- いつ頃から続いているか
- 日常生活への影響
- 服用中のお薬の確認
そのうえで必要に応じて、
- 尿検査(感染や血尿の有無を確認)
- 残尿測定(排尿後に膀胱内に尿が残っていないか)
- 超音波検査(膀胱や腎臓、前立腺(男性のみ)の状態確認)
などを行うことがあります。
症状が強い場合や他の病気が疑われる場合は、CT、MRI、膀胱鏡などの追加検査を行うケースもあります。
治療方法
症状の程度や生活状況に合わせて組み合わせて行います。
生活指導
- 水分のとり方の調整
- カフェインやアルコールの控えめ
- 膀胱トレーニング
- 骨盤底筋体操
など、日常生活の見直しから始めることがあります。
薬物療法
抗コリン薬(膀胱の過剰な収縮を抑える薬)や、β3受容体作動薬(膀胱をゆるめて尿をためやすくする薬)を用いて治療を行います。
受診の目安
次のような場合は、一度受診をお勧めします。
- 急な尿意や頻尿が続いている
- 夜間に何度もトイレで目が覚める
- 外出が不安になるほど尿意が強い
- 我慢が難しく、生活に支障が出ている
- 市販薬や生活改善だけでは良くならない
「年齢のせいかな」と我慢される方も多いですが、早めに相談することで楽になるケースも少なくありません。
神経因性膀胱
神経因性膀胱は、排尿に関わる神経の働きが乱れることで、膀胱や尿道の連動がうまくいかなくなる状態です。尿が出にくい、出し切れない、残尿感が強いといった症状として現れることがあります。
体の状態や背景によって症状の出方はさまざまで、日によって波が出ることもあります。排尿のタイミングがつかみにくい、排尿に時間がかかると感じる場合は、原因を整理することが大切です。
放置すると残尿が増え、違和感や感染につながる場合もあるため、気になる変化が続く場合は早めの確認が安心です。
当院で行う検査
神経因性膀胱が疑われる場合は、まず症状の経過や生活への影響について詳しくお伺いします。排尿のしづらさや残尿感の有無、排尿にかかる時間などを確認し、現在の状態を整理します。
- 排尿の出にくさ・残尿感の有無
- 症状が出始めた時期
- 日常生活への影響
- 服用中のお薬の確認
必要に応じて尿検査や超音波検査を行い、残尿量や膀胱の状態を評価します。
背景にある病気や神経の影響が疑われる場合は、追加検査を検討することもあります。
治療方法
症状の程度や生活状況に合わせて治療方針を決定します。主に排尿をスムーズにするためのお薬を使用しながら、残尿が多い場合は経過を見つつ治療内容を調整します。
薬物療法
- 膀胱の過緊張を抑える薬(β3刺激薬や抗コリン薬)
- 排尿を助けるお薬(ジスチグミン臭化物)
- 残尿を減らす目的のお薬(α1遮断薬)
生活指導
- 排尿のタイミングを整える工夫
- 水分摂取のバランス調整
- 排尿姿勢や腹圧のかけ方の見直し
症状が強い場合や改善が乏しい場合には、より詳しい評価が必要となることがあり、その際は適切な医療機関をご案内します。
受診の目安
- 尿が出にくい、出るまで時間がかかる
- 排尿後もスッキリしない感じが続く
- 尿が途中で途切れる
- 頻繁にトイレに行きたくなる
- 残尿感や違和感が続く
こうした症状が続く場合は、早めにご相談ください。状態を確認することで、今後の対策を立てやすくなります。
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神経因性膀胱が疑われる場合
尿が出にくい状態が続く、残尿感が強い、排尿に時間がかかる場合はご相談ください。 -
早めの受診が必要な場合
尿がほとんど出ない状態や、強い下腹部の張り・痛みを伴う場合は、早めの受診をおすすめします。