HIV感染症(エイズ)
【HIV感染症(エイズ)】
HIV感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することで、体を守る免疫細胞が徐々に壊されていく病気です。 感染後、数年〜十数年の無症状の期間を経て、免疫力が極めて低下すると、本来なら感染しないような弱い病原体による感染症(日和見感染症)や悪性腫瘍などを発症します。この状態を「エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)」と呼びます。 現在では、優れたお薬の開発により、早期に発見して治療を始めれば、ウイルスを抑え込み、感染前と変わらない生活を送り続けることができるようになっています。
当院で行う検査
問診で感染の可能性があった時期などを丁寧にお伺いしたうえで、検査を行います。
血液検査(抗体・抗原検査):少量の血液を採取し、血液中にHIVに対する抗体やウイルス特有の抗原があるかを調べます。
※感染の機会から血液中に抗体などが検出できるようになるまで、通常約4週間〜3ヶ月かかります。確実な判定を得るためには、感染の可能性があった機会から3ヶ月(12週間)以上経過してからの検査が推奨されます(不安な場合は時期に関わらずまずはご相談ください)。
治療方法
お薬によるコントロールを行います。
抗HIV薬の内服(抗レトロウイルス療法:ART)
ウイルスの増殖を抑えるお薬を毎日決まった時間に内服します。
一度始めたら毎日飲み続ける必要がありますが、現在のお薬は1日1回1錠の服用で済むものが主流となっており、副作用も非常に少なくなっています。
体内のウイルス量を極めて低い状態に維持し続けることで、免疫力を正常に保ち、パートナーへの感染リスクをゼロにすることも可能です。
当院ではもし陽性が確認された場合、エイズ治療中核拠点病院にご紹介致します。
受診の目安
次のような場合は、一度受診を検討されることが多いです。
避妊具(コンドーム)を使用しない性交渉があり、感染の不安がある
ブライダルチェックの一環として、事前に感染の有無を確認しておきたい
パートナーのHIV感染が判明した
感染の機会から数週間後に、原因不明の発熱、のどの痛み、発疹、リンパ節の腫れなどの風邪に似た症状(初期症状)が出た
HIV感染症(エイズ)が疑われる場合 HIV感染は特別なことではなく、誰にでも起こり得る感染症です。早期に発見し、正しく治療を開始すればエイズの発症を防ぎ、これまで通りの生活を送ることができます。不安を一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
早めの受診が必要な場合 パートナーの感染が判明している場合や感染の不安に伴い強い体調不良が続いている場合は、適切なアドバイスと迅速な検査を行うため、お早めの受診をおすすめします。